入選点数・審査所感

改組 新 第7回日展 (令和2年度) 入選点数・審査所感

入選点数一覧

第1科 日本画 第2科 洋画 第3科 彫刻 第4科 工芸美術 第5科 書 合計
応募点数 352 1,663 87 645 8,431 11,178
入選点数 154 595 66 449 1,069 2,333
うち新入選数 11 83 6 38 189 327

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審査所感

第1科 日本画 審査主任 土屋禮一

次の世代は我々の未来です。 審査とは新しい価値観、期待値、いいものを見逃さない役目だと思っています。今までにない変わった仕事だけでは困りますが、ただ先輩方の生み出した仕事を鵜呑みにし、吐き出すだけの仕事もやはり多いように思います。価値のある新しい仕事をと願っています。審査員一人一人は皆、自分の仕事にこだわりがある人達ですが、皆のこだわりが集まると、いつもと変わらない常識的な作品の多くが入選に決まってしまい、いかんともしがたい思いがあります。ただ未来と云う豊かな誘いのあることを信じて審査にあたったつもりです。
352点の搬入作品から154点の入選、その中から10 点の特選が決まりました。
最後に外部審査員の草薙奈津子先生、建畠 晢先生に御礼と感謝を申し上げます。


第2科 洋画 審査主任 佐藤 哲

今年は新型コロナウィルスの影響で搬入数など心配であったが、ほぼ昨年並みになった。コロナ禍にめげず日展出品を目指した方々にまず敬意を表したい。作品は優れたものもあったが全体的なレベルには問題があるかもしれないと思った。コロナ禍の厳しい状況ではあるが、他者と作品を研鑽する機会の重要性を改めて強く感じた。各審査員及び真室佳武・土方明司外部審査員には心から御礼申し上げたい。


第3科 彫刻 審査主任 神戸峰男

改組 新 第7回日展は、日本、世界が新型コロナ感染症拡大の危機に覆われる中、開催が危ぶまれましたが、幸いにも展示にこぎつけることができました。多くの人々の心が沈みがちとなる中、ここに集まったのは、勇気と希望の灯となる作品であると感じました。
出品数の減少は著しく、昨年に比べ21点減の87点。入選は66点、うち初入選は6点であり、その中から特選8点が選ばれました。
どのような状況にあろうとも、日展の彫刻は常に真摯な具象表現を追求し、高い品性と感性を重んじて参りました。今回においてもその理念は変わらず、特に20才代の若き作家らの特選、初入選は新しい息吹と、未来への希望を感じさせてくれるものでありました。又、多くの彫刻家にとって、このコロナ禍に要求されたソーシャルディスタンスの確保は、作品制作の大きな障害となり、ストレスをもたらしました。出品を企図しながらも、断念せざるを得なかった方々も、雌伏の時と心得、来期に備えて頂くことを願っております。


第4科 工芸美術 審査主任 春山文典

改組 新 第7回展は、昨年同様、今年も又台風の関東接近により搬入が危ぶまれたが、幸いにも大事に至らなかった。それにも増して今春以来、未曾有のコロナ禍の影響により芸術の世界もストップと言う事態に陥ってしまったが、搬入数はそれにもかかわらず前回とほぼ同数であり、まず出品者の創作意欲に対して敬意を表わしたい。又、外部審査員を含め19名で愛情を持ち作品の熱意に答えることを心掛けて鑑審査に当り、入選449名となり特選10点は展覧会の顔となるべく作品を選考した。他の公募展が続々と中止や延期になる中、日展工芸のエネルギーが社会の希望の明かりとなれば幸いです。


第5科 書 審査主任 新井光風

コロナ禍の社会生活が困難な中で、作品制作に情熱を傾けて出品された出品者皆様の努力と日展を愛する心に敬意を表します。応募作品点数8,431点。入選点数1,069点。入選率は相変らず厳しく、12.7%で心が痛みます。審査にあたっては、当然のことですが、公正、公平、厳正にして透明性のある審査を重ね、審査員全員の合議により入選作品を決定いたしました。特選にはそれに相応しい美を内蔵した心に響く注目すべき作品が選出されました。出品作には、古典に立脚した基礎の確かな作品、現代の空気を吸い込んだ新鮮で表現力豊かな作品や、若々しい感性とエネルギーに溢れた作品など、日展の未来を展望する作品がありました。長期わたって審査に専念された審査員の皆様のご苦労に感謝を申し上げ、特に外部審査員の方々のご苦労に深甚なる謝意を表します。