入選点数・審査所感

改組 新 第5回日展 (平成30年度) 入選点数・審査所感

入選点数一覧

第1科 日本画 第2科 洋画 第3科 彫刻 第4科 工芸美術 第5科 書 合計
応募点数 437 1,751 119 708 8,543 11,558
入選点数 167 525 92 429 1,041 2,254
うち新入選数 26 37 11 29 217 320

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審査所感

第1科 日本画 審査主任 土屋禮一

画面に向かって全精神を打ち込み、遣れば遣る程、魅力的で我々は日本画の手応えに魅せられています。本来は結果に左右されないで、経過を楽しんでいるわけですが、制作に一段落すると他人はどう感じ、どう評価するだろうか、いっそ他人に我が作品を委ねることで安心しようとする、そして新たな自分に出会うのだと。芸術家のあるべき姿と他人の評価との関係を述べ、「ゆえに公募展は有益である」という漱石の文章に成程と思ったことがあります。
応募点数437点。皆さんの作品を3 人の外部審査員の先生方と共に、真剣に丁寧に何度も観直し、167点を入選、その中から10点の特選を選び抜きました。陳列面積の限りから、選に洩れた作品にも多く心に残るものがありました。結果に左右されない心の贅沢を育てて下さい。日本画の可能性に私達は多いに期待しています。


第2科 洋画 審査主任 藤森兼明

改組 新 第五回日展を迎え、一つのくぎりの年となり安定期に入りました。
応募点数は若干少なくなりましたが、作品内容は例年にくらべ大変レベルが高く、鑑審査も大変でした。外部審査員の先生方も含め厳正な中にも丁寧に精査し本年は例年になく素晴しい会場になると思います。一人でも多くの来場者に、心に訴える作品群を鑑賞していただきたく存じます。


第3科 彫刻 審査主任 山田朝彦

日展は文展創設以来111年目を迎え、次代を見据えた新しい日展がスタートしている。外部審査員3名を加え、総数19名の審査員で鑑審査を行った。一般応募点数は、僅かに減少傾向にあるものの、初入選者が11名と3科にとって明るい結果となった。鑑審査とも「公明・公正」という審査員行動基準に沿い厳正に行なわれた。特選作品は秀いでた造形力があるもの、内から表われる豊かなメッセージを訴えるものなど、10 点が選出された。それぞれの作品が自己主張し、彫刻のもつ強さ、やさしさ、物語性等を鑑賞者の皆様に届けられる事を願い、会場構成も例年と違う企画で試みた。
入選・受賞された皆様方に更なる前進を期待したい。


第4科 工芸美術 審査主任 春山文典

改革後、節目の改組 新 第5回展の今年は、各地の大雨、相次ぐ台風の襲来など自然災害が発生した。出品者の中にも被災され、作品制作に影響を及ぼされ、出品者の減少が危惧されたが、出品数708点となりここ数年横ばいとなった。 審査に当っては長い制作時間をかけた力作に対して、外部審査員3名と合せ全員で一点一点丁寧に、公明正大にかつ厳正に鑑審査を進めた。 特選作品は表現技術が確実であり、その上若々しい意欲的な作品が選出された。惜しくも特選を逃した出品作にも、多くの優れた作品があった。今後に期待する。


第5科 書 審査主任 新井光風

応募作品点数、8,543点。前回の増に引きつづき今回も86点の増となりました。日展を愛し日展出品作品に対する出品者の熱い思いを感じます。入選率は相変らず厳しく一割強。
審査にあたっては、当然なことですが公正、公平、厳正にして透明性のある審査を重ね、審査員全員の合議により入選作品を決定いたしました。出品作品には、古典に立脚し書の本質を追求した格調の高い作品、現代の空気を吸い込んだ造形性と感性が豊かな作品や、若々しいエネルギーを感じる作品など、これからの日展の未来を展望する作品がありました。僅差で選外になった作品が数多くあり、次回に期待してやみません。
特選には、それに相応しい美を内蔵した心に響く作品が選出されました。
長期間、審査に専念された皆さんに深甚なる謝意を表します。