主な作品

撓屈「瀝Ⅴ」
日展会員賞

待田和宏 「撓屈「瀝Ⅴ」」

作者情報

日展会員

作品情報

改組 新 第7回日展出品作品
49×36.6×36.6

授賞理由

 「瀝」一滴のしずくからはじまる水の流れが、岩肌を「撓屈」即ち撓(たわ)めて曲げた細線を作り、やがて美しい沢水となる光景を表現している。磁器は難しい陶芸素材だが、轆轤の一本挽きでデフォルメした器形をつくり、白磁から青白磁へと変化するグラデーションは透明ガラス釉の積層で表現しており、高度な技術的挑戦の跡が見られる。「自然と人工の美」が調和したところに生まれる陶芸美を遺憾なく発揮した作品で、会員賞に相応しい作品として推薦された。