受賞者・授賞理由

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改組 新 第4回日展(平成29年度) 内閣総理大臣賞受賞者・授賞理由(11月3日発表)

部門 題名 作者名 授賞理由
日本画 妖精の女王(シェークスピア真夏の夜の夢) 田島奈須美 作者の作品は若い時から一貫している。子供じみていると思う人もいるかもしれない。
しかし今回の作品を見ていると彼女の泉の様にわき出るイメージが画面ばかりか外枠(額)にまで及んでいて楽しい。それに真中にスックと立つ妖精、その背景の大きな花や小妖精など色彩色にうったえる力があり、かつ構図もまとまり造形的にも評価出来る作品としている。
洋画 伊須気余理比売 小灘一紀 日本の神話を深く追求するこの作家は独特でありいつの間にかみる者を引き込む力を持っている。
今回は特に色彩も爽やかで気品に溢れ、最高賞にふさわしい風格ある作品であった。

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改組 新 第4回日展(平成29年度) 文部科学大臣賞受賞者・授賞理由(11月3日発表)

部門 題名 作者名 授賞理由
彫刻 エトルスク 古代の記憶 池川 直 二頭の羊の上に笛を吹く男が直立している。古代の神像が動物に乗るように作られた。いわゆる仏教でいう乗座の造形が示され、羊が歩を進める右に向って、男は笛を吹く。迷える羊を導く聖人のように、その姿は古代から、現代に甦る。卓越した技能に加え、聖像に静かな動勢が示され優れた造形力を評価した。
工芸美術 舞い降りたイシュタル 相武常雄 高さ45センチほどの作品だが、大きく感じる。イシュタルは、豊穣・愛・戦を司るメソポタミアの神だが、反面、美しくも残忍な女神でもあった。
それかあらぬか、この作品にも、高貴さと妖艶さが漂っている。身体全体にほどこした槌目跡と、そこに生じさせた緑青の濃淡が、それを際立たせる。翼の白金のような色調(表面)と金箔の色(裏面)の対比もよい。これらを、肉厚のガラス台と鏡面仕上げのステンレス台が輝かせている。
碧潯 真神巍堂 五言絶句一首を行草体で書いた作品。奇を衒うことなく、行立ての自然な堂々たる構成で、古典に立脚した安定感のある造形性をもって、重厚にして強靭な線質とでリズム感のある格調美を誇示している。何よりも練度の高さは見事で、「深」を覚え、「真」の表現であると見受けた。

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改組 新 第4回日展(平成29年度) 東京都知事賞受賞者・授賞理由(11月3日発表)

部門 題名 作者名 授賞理由
日本画 陽炎 東 俊行 春浅き頃、空が明るみをみせる蓮沼の情景が、細やかな情感をもって描かれている。
水に映る雲と、刈り残された枯れ蓮が残る水面の難しい表現を、巧みな色彩のバランスで構成して独特の世界を創り出した作品である。
洋画 Orange Symphony 熊谷有展 点描により光と空間を新鮮な感覚で表現している。
母子像の親密な様子、室内の合理的な処理が相乗し、清潔な詩情を画面にもたらしている。さらに抑制された色彩の調子も効果をあげている。
総体的に高いレベルでまとめられており、ここに推薦するものである。
彫刻 遥浪譜 堤 直美 舟縁に腰を掛けた、若い女性が顔を左に向けて遙か先を見つめている。適格な人体表現に加え、左方に広がる大空間が意識されて、舟の向かう先を暗示するリズミカルな造形が秀れた表現となっている。
工芸美術 悠游 原 典生 やわらかな色合いと微妙な凸凹でゆったりとした時間の流れのような空間。注視すると中央にはあまたの形の海月が遊泳する海と、幾多の特徴的な建物が周囲を巡らす都市の情景。上を見上げると宇宙に浮流する星など。この壮大な世界を彫金の鏨の抑揚と、金属と七宝の釉薬の色調で表し、みごとな広がりを表し、作品に誘い込む優作である。
春にむかって 日比野 実 伝統的な古筆の書法を手中にし、これに展覧会での大字仮名の表現を加味している。行頭、行末の処理や行間などの空間構成が美しい。また書の芸術性と歌意も一体となり、「春にむかって」を感じさせる作品である。

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改組 新 第4回日展(平成29年度) 日展会員賞受賞者・授賞理由(11月3日発表)

部門 題名 作者名 授賞理由
日本画 大岬 由里本 出 日本海に打ちよせる風雨に耐える岬の姿を主題に描かれた作品で、大胆で力強く表現され、作者の気高い性格を直接画面に訴え大変重量感のある力作である。選考委員全員に評価された力作である。
洋画 部屋と裸婦と 桑原富一 単に空間の中に人物を描くのではなく、裸婦が内在している空間を追求している。
裸婦が圧倒的な存在感で的確に表現され、大胆な赤い色面とうまく対比させ、とりまく空気感をもうまく表現し、視点もよく魅力ある作品で会員賞に相応しい優作である。
彫刻 木蓮 笹山幸德 ふくよかな、豊饒の女神が座した安寧の世界が描出されている。タイトルから、木蓮の下で語りかけるような慈愛の表情が窺え、静寂の中に、安定した造形力がみごとである。
工芸美術 清風 得地秀生 本作の鳥は「海鵜」(ウミウ)だそうである。七尾市鵜浦町で行われている、ウミウを気多大社に奉納して翌年の吉凶を占う神事に由来している。五穀豊穣を祈る敬虔な心境そのままに、清浄な心象風景を紡ぎだしており、リズミカルなノミ目、木目を活かした水の波紋や空間の光の広がりも心地よい。
作者は、古くから木彫の盛んな土地で、長く精進して制作を続けており、鳥や魚を題材に、静謐な世界を表現してきた。その集大成とも言える秀逸な出来である。
鎧武者の一騎打ち 永守蒼穹 漢字・かな交じり書き作品の類型化が目立つ中で、なかなか思いつかないユニークな構成が光る。近年試み続けている日本の歴史に題材を探った言葉に挑んでいて気持ちよく書き進めている。伝統芸能の口上のような音声が聴こえてくるような魅力がある。一字一字が変化しながら丁寧に書き進められており、書人の性格だろうか、やんちゃな一面が垣間見えるのも楽しい。

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改組 新 第4回日展(平成29年度) 特選受賞者・授賞理由

第1科 日本画(平成29年10月26日発表)

題名 作者名 授賞理由
雨あがる―秋学期 井上律子 作者の主張したい事が端的に素直に表現され、幅広い空間の世界が色彩やかに描かれている。今後の活躍に期待したい。
君は その種 久保文音 少女を主題とした作品は多くあったが、この作品の完成度は群を抜いていた。描写力、色彩計画共に的確であり、緑青の端々しい空間からは岩絵具の美しさと強さがダイレクトに伝わってくる。この現代的感性から日展日本画の新たな価値を創造し開拓してゆくこと を期待している。
『想』 齊藤靖子 京都鴨川の初夏の情景かと思われる。何のてらいもなく素直に表現された風景画に好感を覚えた。おさえた色彩に古都の爽やかな風が感じられる作品である。
中馬由輔 画面一面を壁で覆う難しい構図であるにもかかわらず、時の堆積を表わす壁の痕跡により、これまでこのバス停を行き交い、停んだ多くの人達の余韻が感じられる。又一本のビニール傘が直線的な画面構成を柔らかくし、人の温もりを与える秀作である。
風の韻律 新川美湖 熊笹の中に立つ古木の桜。咲きほこる一枝の花と、散りゆく花びらは、生命の象徴を表現しているのだろうか。静かな空間の中に、作者の日々の思いを心象風景へと昇華させた秀作である。
机上のスクランブル交差点 服部泰一 渋谷という実在の場所でありながら作者が創り出した空間にも見え、実像と虚構が交錯する独自の世界が生まれている。丁寧な描写を生かし、客観的な目線で飄々と捉えた表現が魅力的な作品である。
TOUKEI 潘 星道 一羽の軍鶏が画面一杯に躍動している。墨と胡粉。そしてほとばしる朱の色には、「闘い」の鮮血と作者の熱き思いが重なる。色彩を最小限に絞り、ダイナミックな構成と大胆な筆使いで表現した意欲作である。
御堂 村林典博 人類は時を経て神仏を崇拝してきた。神仏を祀る御堂と対峙し表現した努力作である。
まよいの樹 山内登喜雄 日本画の題材として、古くから描かれる孔雀をモチーフにしている。が、作者はその鳥を写実に偏りすぎず、装飾的な要素をまじえながら現代的な表現に再構築している。意匠に満ちた意欲的な作品である。

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第2科 洋画(平成29年10月22日発表)

題名 作者名 授賞理由
宵の長崎港 大渕繁樹 夜景を得意とする作家で、長崎の夜景を長年よく描き続けている。今回は教会堂を通して対岸の港と工場群の夕景である。やわらかい中に美しく広がる光のファンタ ジーが良く表現されている。
鍵主恭夫 長年、詩的で重厚な作品を制作しており、独自の視点で、暗い倉庫の中から黒ネコがゆっくりと出てきた一瞬のかすかな音を描いた力作である。
対峙する時間 吉川和典 構想から構図も決まり、無心な気持ちで白いキャンバスの前に座す。大胆な構成と落ち着いた色彩の中に、本人の決意が表れている。意欲満々でも立ち向かう時は不安があり、その表情もうまく表現され今後に期待している。
齋藤 均 この作品は日頃散策する野山の一隅を描いたものである。偶然であった尾長鳥の飛翔を、まさに「今、ここ」とばかりに絵にした緊張感あふれる作品となっている。きめ細やかな描写は、一層画面に静謐さをかもし出している。
Meal(食卓) 田中里奈 版画の伝統の良さと現代性を兼ねそなえた、個性的で独得の世界を創り出している。この作品はものを単純化して大胆な画面構成を作り上げ、画面に緊張感と力強さを感じさせる非常に優れた作品になっている。
樹海 ナカジマカツ 確かな写実力と画面構成力、また装飾的な面白さを画面に漂わせる。東洋的な表現と西洋的な表現のよさを融合させようと挑戦しているのも、とても好感が持てる。写実性と装飾性を兼ね備えた佳作である。
夏色 中村龍介 祭りの絵はたくさん見てきたが、彼のような視点からとらえた絵は少ない。訴えかけてくるのは、故郷であり、昔の思い出である。そして、この絵は自画像でもあると思える。色調の美しさは特選にふさわしい。
ノスタルジー 本田年男 父親から引継いだ仕事の中で経験した世界観を構築しようとする姿勢は、今後も深化して欲しい。モノクローム調を基調にした静物画でチャップリンが活躍した時代のレトロな空気がリアルに伝わってくる優作である。
萌芽の輝き 本山二郎 的確な描写に加え、色彩豊かで、程よい叙情性を持つ作品である。少女から女性へと移りゆく頃の可憐さが、窓辺にとまる蝶や花に象徴されており、佳作というにふさわしい。
暁のコンチェルト 山内大介 この作家は三十代半ばで、大胆な構図と強い色調の対比に特徴がある。この作品もその特徴を遺憾なく発揮して、朱色と緑色の補色でも色を濁らせることなく描き切っている。日展に新風を吹き込む作家として期待される。

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第3科 彫刻(平成29年10月26日発表)

題名 作者名 授賞理由
古里・帰還の日 遠藤 徳 全体の立ち姿がとても自然な形で素直に表現されており、技術の高さとともに作者の古里(ふるさと)へのひたむきな思いが伝わってくる。静かなムーヴメントの中に生気があふれている女性立像である。
通り抜ける風 桑原秀栄 爽やかで瑞々しい表情が魅力的な作品である。流麗でかつ堂々とした量感のあるポーズは、作品を大きく見せている。細部まで神経を行き届かせた制作態度は好感が持てる。作者の今後の制作を期待したい。
夢を持って、自信持って 元田木山 暖かく大地を包むかの様な中で、若い女性の無心で前向きに伸びゆく姿を、木の持つ実材の良さに重ねて柔らかく表現されている。表面処理においてもタッチが細部にまで鮮やかに表現されている個所等評価された。
白坂弘子 足を踏みしめ、大きく腕を上げ、力強く曲げられた指。人生の中で訪れる困難に抗っているのであろうか。厳格な造形の組み立てと、作者の内面が見事に調和した作品である。
螺Ⅱ 永江智尚 的確なデッサンを基に、量感の動きの力強さを感じさせる。巧みなデフォルメを駆使し、螺旋の構造を使って流れるような豊かな空間が構築され、見るものを圧倒する。質の高い造形性が感じられる優作である。
秋桜 長谷川倫子 右手の人差し指をすっと下に向けた様子は、足から腰、肩へと動く量のなかに、心地よい緊張感を醸し出している。女性のもつ優しさ、しなやかさのなかに、芯の強さを感じさせる優作である。
家族から 丸田多賀美 仕事の合間に休息し、携帯電話を操作する現代を生きる青年。日常の光景から着想し、大胆な量塊の構成で表された優作である。
出演を待つ 三上健治 静かで温かみのある着衣立像で出演を待つ女性の爽やかな緊張感が伝わってきそうである。卓越した技量で、指先や顔の表情、衣の襞にも気配りし落ち着いた好感の持てる作品である。
双樹Ⅲ 横山丈樹 遺跡のような土台に立つ男女の像は、題名から自然の力強い2本の樹木にたとえ組み立てられているようである。空間構成に優れ、確固たる存在感があり、具象彫刻にとって最も大切な生命感溢れる作品である。
冬の朝~あなたに逢いに~ 脇園奈津江 老いた着物姿の女性が愛情あふれるタッチで見事に表されている。その女性は作者の母親であろうか。堅実なモデリングによる的確で端正な彫刻表現がなされている優作である。

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第4科 工芸美術(平成29年10月22日発表)

題名 作者名 授賞理由
守箱・海月 青木宏憧 漆の乾漆技法により造形された優品である。使用素材は漆の他、麻布、鉄、金粉、白蝶貝、真珠と幅広い。海に漂う海月(クラゲ)をモチーフに研出蒔絵で表現したもので自然物を見る愛情を感じる。
真空のゆらぎ 小田謙二 素材である粘土の量感を生かす造形を研究、色や模様を使わず、人形古来の胡粉技法で人形の形を追究、抽象的なイメージを表現している。他に類を見ない、力強いフォルムの秀作である。
夜の翼 木谷陽子 闇に翼を広げて、夜の世界を支配している梟を堂々とした存在感として表現している。銀粉と緑色の乾漆粉を使用した研出し蒔絵である。ダイナミックな構成とすっきりとした色あいが心地良い。
古楽の余韻 髙橋斗雄 バイオリンとグランドピアノの形態を作者なりに再構成した作品である。黒漆の美しさと楽器のカタチとのマッチングが素晴しく、見る側に心地良く響いて来る。
希望の方舟(素時体) 谷口勇三 大小の四角いパイプを積み重ねる事により形成された緊張感のある立体表現と、作家独自の透明感のある緑の釉薬が見事に一体化している。また、作家の想う「時・自然・未来」の表現が伝わる優れた作品である。
擁耀 西 緑 赤い球体は地球で、背景の青緑は宇宙だろうか。白い筋は地球を護っているようにも見える。大胆な構図ながら、赤い色には綴織で階調をつけ、単調さを免れている。希望や生命力をテーマにしてきた作者会心の一作。
待宵 早瀨郁惠 幾種類かの染めを施した画面を紗で覆い、独特な光沢を放つ色彩が美しい。滝・雲・山並みなど風景の要素を豊かな発想で繋ぐ構成も秀逸で、饒舌すぎないセンスの良さは見事である。会場で一際目をひく個性的な作品。
彼方の光 古瀬政弘 作者は具象的な人物や鳥を題材にしながら、それらを神話のように、幻想的に表現してきた。今回の作品はその到達点である。雲の量塊といい、鳥のしぐさといい、おっとりしている所が良い。銅板鍛造に銀メッキ。
氷裂2017-1 南 正剛 厳寒な自然環境下でしか生れ得ない作品で、凍り裂ける文様と、人為的な文様とを融合させた、難易度の高い深みのある秀作である。
蠢く 山本由紀子 一見、地味な色彩ではあるが造形が大変美しく、フォルムの取り方がすばらしい。力強さの中にやさしい風が吹き込む様が魅力となって一時の安らぎを与えてくれる秀作である。

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第5科 書(平成29年10月23日発表)

題名 作者名 授賞理由
九条良経 秋の歌 岩井秀樹 平安古筆を根底にし、奇を衒わず、あくまでも静かな筆運びによる運筆のリズムは、明快で、格調高い端正な美となった。また字間と行間に余韻があり、物語の流れを感じさせる秀作である。
三好達治詩 川合玄鳳 撰文が確かで言葉から広がっていく世界を骨力のある文字で再構成している。 線に込められた強い意志。過度なデフォルメを避けた可能性の追求。書人のまっすぐな書への思いが結実し鮮やかな情景が眼前に広がる。
倉橋奇艸 近世初期の三筆の一人、本阿弥光悦の書風を基盤とし、時代の流れと本人の美意識を加え、『万葉集』の和歌3首を揮毫した優品。余白や字間、行間のバランスの調和、充実した筆力が素晴らしい。
王維詩 佐井麗雪 明清代行草体を基盤とした重厚で堂々とした単体作品。特に奇を衒うことなく、素直な流れの中に緊張感と余白の美しさが際立っている。
諸葛孔明語他 鈴木立齋 確かな骨格の上に繰り出される細めの線で、趣や立体感、緊張感に溢れる。明るく健康的な線が辺縁と文字を共有し、刀痕は精彩と説得力を発す。雄健な気格と風韻の高さを示す冴えた作品である。
月光 寺坂昌三 古典の美の素養の上に現代性を備え、卓越した筆力を持ちつつも、全体の統一感を失うことなく構成された本作は、余韻の美しさが墨色に表われ、透明な響きをすべての鑑賞者に与える心を打つ一作となった。
袁枚詩 歳森芳樹 最初から最後まで気力が充実し、力強い表現で、筆力が満ちている。また、王鐸の書法を取り入れた行草で格調の高い作品である。 全体的に努力の跡が見受けられ完成度が高い作品である。
夕されば 長井素軒 巻子に展開された中字作品で、行が美しく響き合っている。多彩で重厚な線、粗密の対比、文字の大小、線の太細の変化が美しく融合した充実感ある作品に仕上っている。作家の息遣いが聞こえるかのようである。
月影 松原宏仙 佐理を基調に運腕大きくスケールの大きな作品となった。線条勁く、しかも極めてしなやかで充実感に溢れ、特に後半部に至る展開力が素晴らしい。
施肩吾詩 宮負丁香 王羲之や米芾という古典に立脚した骨格を有しながら、単体で格調高く書かれている。更に、全体に満ちる気迫は、余白と呼応して見る者を圧倒している。

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